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待望の007国内ビデオソフトはレンタル専用として、1983年9月頃から始まりました。それまで輸
入ビデオや輸入LDで字幕無しで見ていたり、ノーカット放送は稀であったテレビ放送のエアチ ェックテープを繰り返し見ていた人たちには、新しい時代の幕開けを感じさせるものでした。た だ、レンタル料金の高さ(一本1500円程度)や、扱っているショップの少なさや情報入手の難 しさもあり、「とりあえず」感は大きかったものの、今後の展開には大いに期待したものでした。 当時はショップに2色刷り、手書き風の「レンタルシアター」という情報チラシ(今で言うフリーペ ーパー)が発行され置かれていました。
ラインナップは、当時の新作「オクトパシー」が途中で入り、合計13作品でした。
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約2年間のレンタル・オンリーの時代を経て、当時の最新作である「美しき獲物たち」がライン
ナップに加わり、イオンプロの007シリーズのビデオは、すべてレンタル又は購入(ワーナーで はALLROUND方式と呼称)できるようになりました。しかしながら、当時のレンタル料金は少し 安くなったとはいえ、1本当たり1000円程度、販売価格は14800円(1本物)で一気にレンタ ルして見たり、集めたりすることはまだまだ難しかった時代でもありました。 ![]() ![]()
ワーナーホームビデオの日本での販売権が、ワーナーパイオニアからワーナーブラザース映
画会社に1986年11月から移管されるに当たり、情報誌「月刊ホームシアター」は僅か10号で廃 刊となりました。最終号では、1986年1月から「オールラウンド方式」でレンタル・販売されている 現行ビデオ全158作品の、レンタルオンリー時代の出荷本数、貸し出しデータを加味した人気 ランキングが発表されました。007シリーズだけがひとつのジャンルに分けられていることを見 ても、メーカーにとって「ドル箱シリーズ」だったことがうかがい知れます。当時テレビ未放送作 品の3作に人気が集中しているのは納得がゆくところですが、4位以下の作品の序列は興味 深いところであります。 ![]() ![]()
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