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管理人の戯言

2008年10月07日
ウルトラ検定その後
7月に掲示板に書きました「ウルトラ検定」ですが、当初の予定の8月下旬よりやや遅れて9月の中旬に結果が送られて来ました。自己採点の70点以上はあったらしく、得点は89点で順位は1198人中300番台前半とまずまずの結果でありました。しかしながら、平均点は78.95とかなり高いのでやはり真剣な気持ちで受けたウルトラファンの多さには驚くばかりです。退出間際で考え直した結果間違えてしまった問題が2問ほどあり、90点台に乗らなかったことが残念です。画像は3級の認定証ですが、最後の番号が7番というのが少しうれしいですね(笑)。

さて、現在劇場公開されている「大決戦!超ウルトラ8兄弟」を見てまいりました。昭和のウルトラ兄弟とメビウス、ティガ&ダイナ、そしてガイアとざっと世界観が3つあるウルトラマンを同時に出現させるために、ストーリーの前半は理屈付けの展開がややもたれる感じがしましたが、それぞれのウルトラマンの人間体である俳優さんたちとヒロインが勢ぞろいした姿は圧巻でした。そして、各キャラクターたちにちなんだサービスシーンには、ただただ感心するばかりでありました。これこそ、数多くいるウルトラファンへのサービス映画のお手本となるのではないでしょうか?異なる世界観の存在の理由付けには「平行世界」が上げられていましたが、ジェット・リー主演の「ザ・ワン」という映画でも用いられていましたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。要するに、異なる地球(というか宇宙)に複数の自分が存在するというわけで、一昨年放送された「ウルトラセブンX」もこのような設定であったかと思います。よくよく考えると、東宝のゴジラシリーズで異色作の「オール怪獣大進撃(1969年)」も怪獣のいない普通の社会が舞台で、主人公の子どもの怪獣が存在する想像世界を軸にストーリーが進むのですが、案外この作品がアイデアの元になっているのではないかと思いました。

東宝といえば、この「大決戦!超ウルトラ8兄弟」の冒頭で、横浜に地上の風景が逆さまになって空に映り、人々が驚愕するシーンがあるのですが、これは「ノストラダムスの大予言(1974年)」に出てきたシーンの再現かと思われます。思い出すと、「ウルトラマンガイア」にも「人類は破滅への急坂を加速度をつけながら転がり落ちている」という「ノストラダムスの大予言」での丹波哲郎の台詞に似た台詞が用いられるシーンがありました。「ノストラダムスの大予言」は周知のとおり、諸事情で国内では映像ソフトが発売されたことが無いのですが、特撮ファンには有名な作品ですのでウルトラマンのスタッフも意識的にこれらの表現を取り入れたのだと思います。そういえば、この映画と同時期に放映されていた「ウルトラマンレオ(1974年)」の前期主題歌の歌詞に「何かの予言が当たるとき・・・」というフレーズがありましたね。知らない人には見過ごしてしまうシーンではありましたが、特撮作品好きの小生には様々な思いがよみがえった映画でした。
2007年11月27日
ダイ・ハード4.0
今月発売された「ダイ・ハード4.0」のDVDは、販売もレンタルも人気のTOPを独占しているのではないかと思います。劇場公開の際、第一作目をDVDでおさらいして見に行ったのですが、劇中マクレーンとハッカーのファレルを護送するFBIの職員の名前が「ジョンソン」であったことがまず可笑しかったです。一作目で警察があたふたしている最中にFBIが介入して指揮権を執ろうとするのですが、そのFBIの職員二人の名前が二人とも「ジョンソン」というわけで、明らかに一作目の引用をしたギャグだからなのです。この「ダブルジョンソン」を演じているのがロバート・ダヴィとグランド・L・ブッシュという、二人とも「消されたライセンス」出演者という点も007ファンには要注目ですね。そういえば、「消されたライセンス」の音楽担当をしたのは先ごろ他界されたマイケル・ケイメンであり、彼もこの「ダイ・ハード」からシフトしていますね。「消されたライセンス」が「ダイ・ハード」の一作目に色々と刺激を受けたことが、このようなことからもよく分かります。

さて、この「ダイ・ハード4.0」ですが、インターネットや携帯電話の普及が進んだ現代社会と「911」以降の影響を加味した「現在」ならではのストーリーである点には感心したのですが、ラスト近くの「トラックVS戦闘機」の「ありえない度」満点のアクションにはやや失笑ものでした。しかしながら、概ね楽しむことができました。

ところで、DVDを見てひとつ気になることがありました。それは、先に挙げましたトラックのチェイスシーンで、劇中マクレーンが運転するトラックが人質を乗せたワゴン車を所々道路に放置された車を避けながら、あるいは跳ね飛ばして追跡するのですが、同じ車を2回跳ね飛ばすシーンがあるのです。ナンバープレートが「P3H409」の黒っぽいベンツで、1時間48分46秒と1時間51分44秒の僅か3分の間隔なので、気づかれた方もいらっしゃると思います。アクション映画でもカーチェイスの編集のミスはよく起きやすいようで、ビデオ時代になってからは様々な映画で指摘されるようになりました。スティーブ・マックイーンの「ブリット」のサンフランシスコでのカーチェイスで、同じ車の横を二度も通り過ぎるシーンは結構有名でしたが、現在でもこのようなことがあるのですね。今だったら、車種は同じでも車体の色とナンバープレートをCGで変えれば見過ごされるはずなのですけどね。海外には「映画の間違い指摘サイト」がひとつのジャンルになるくらい沢山あるので、この件もきっと取り上げられているのではないかと思います。それらのサイトでは、当然007シリーズにも多くの指摘があります。映画のDVDを数回普通に見たあとは、間違い探しをするのも一興かと思います。

さて、次回の更新はブロスナン・ボンドのデビュー作「ゴールデンアイ」を予定していますが、よくよく考えるとこの「ダイ・ハード4.0」とストーリーの類似点が多いですね。敵の最終的な目的とか、主人公の相棒がプログラマーまたはハッカーというコンピュータの精通者で、最後は「プログラムやアクセスコードの書き換え」で敵の妨害をするところまで同じです。ただ、「ゴールデンアイ」は10年以上前の作品なので、登場するパソコンやインターネットの画面等は当然の如く古いわけですが、「ダイ・ハード」の一作目でおおいに刺激された007シリーズが、20年近く経って今度は「ダイ・ハード」にも影響を及ぼしたと思われるところが興味深いですね。
2007年09月17日
おかげさまで一周年を迎えました
遅くなりましたが、おかげさまで一周年を迎えることができました。この一年の間には新作「カジノ・ロワイヤル」も公開され、また現行DVDでは究極バージョンともいえる「アルティメットバージョン」も発売されて、世間的にも色々と盛り上がっているようで何よりであります。自分の持っている007のLDコレクションでホームページを作りたいと思い立って10年以上、とりあえず形は出来上がったものの、その膨大な量と内容の細かな違いを検証するほどに、映像ソフトという限られたジャンルでありながら、その奥の深さを実感しております。来年公開予定の新作までに全てを紹介するのは無理(笑)だと思いますが、「見てくれの悪い当サイト」を今後ともよろしくお願いいたします。

また、自分がコミュニケーション不足な点もありまして、他サイトやファンの方々との交流も今後考えて行きたいところです。

ところで、本来DVDの紹介まで手が回らないのですが、「カジノ・ロワイヤルの国内盤は北米盤と違ってノーカット収録だよ」と、某情報員からのありがたい情報を得まして、今回特別にDVDについての研究も行いましたのでご覧ください。
2007年05月17日
何故か「コレクターズ・エディション」
カジノ・ロワイヤルの国内盤DVD発売日まで一週間を切りました。今回は先に北米盤を買わず国内盤を待つ予定でしたが、案の上待ち切れなくお先に拝見となりました(笑)。本編ディスクは解説音声無しですね。冒頭にSPIDER-MAN3、THE PURSUIT OF HAPPYNESS、 THE HOLIDAYの予告編がかかって「カジノ・ロワイヤル」を映画館で見たときの雰囲気を再現しています。リモコン操作で飛ばせるにしても、セルDVDでいきなり別の映画の予告編を見せる手法はここ最近のメジャー系メーカーではありがちですが、あんまりうれしくないんですけどね。ちなみに本編は解説音声無しであります。 特典ディスクは@Becoming Bond(26分15秒)ダニエル・クレイグのプレスお披露目の模様やスタッフ&キャストのインタビュー、AJames Bond:For Real(23分31秒)アクションシー
ンのメイキングで、アストンマーチンの回転&クラッシュシーンがカースタントの「キャノン・ロール」の手法を使っていることが見てとれます。BBond Girls are Forever(48分53秒)は昨年発売されたアルティメットDVDセットの特典ディスクの同タイトルにカジノ・ロワイヤルのキャストのインタビューを加えた増補版です。マリアム・ダーボは今後もこのインタビュー役をライフワークにするのかが気になりました(笑)。また、M役のジュディ・ディンチもインタビューを受けていることから、彼女も立派なレギュラーのボンド・ガールなんだと素直に納得してしまいました。

後はクリス・コーネルのYOU KNOW MY NAMEのミュージック・ビデオ(4分6秒)となります。問題はTRAILERS(予告編集)に本編の冒頭に入っていた3作品とPREMONITION 、ROCKY BALBOAの予告編、SPIDER-MAN2のロングバージョンDVDのCMが入っているだけで、この「カジノ・ロワイヤル」の予告編は入っていないことです。ということで、10年位前のDVDでしたらこのくらいの特典映像で充分だったかもしれませんが、今や特典が本編の収録時間を上回ることも珍しくない時代ではいささか物足りなさを感じます。新作公開前までには、またアルティメットエディションがリリースされそうなことも想像には難くないのですが、今回のこのバージョンは北米盤ではWIDE SCREEN EDITIONと表記されています。なのに国内盤の店頭リーフレット(2種あるようです)には、同内容であるにもかかわらず「デラックス・コレクターズ・エディション」として発売されるようです。とにかく、本編作品の予告編も入らない007映画のDVDなんて初めてなんで、少々面食らっていますけど^^;
2007年01月27日
こいつは凄いぜ!
いきなり政宗一成調のタイトルで失礼します(^^)
何が凄いって、お分かりでしょうが昨年12月1日から公開された6代目007による新作「カジノ・ロワイヤル」です。昨日でロードショー公開もひととおり終わったようですが、国内でのランキングも2位から始まり公開中はベストテン圏内から落ちることも無いヒット作となったようです。公開前の予告編やスチール写真等を見て「いったいどのような内容か?」、「新ボンド、ダニエル・クレイグで大丈夫か?」疑問や不安がかつての4代目、5代目のボンドを見るとき以上に膨らみました。そうなった理由のひとつには、インターネットの普及により様々な情報が錯綜したこともあります。約10年前のピアース・ブロスナンのときには、映画雑誌とテレビくらいしか情報
源がなかったので、ほとんど公開ギリギリまで評判や概要を知ることは出来ませんでした。今回の作品の予告編を見ても、カジノでカードゲームをするところとボンドの車がひっくり返るところくらいしか原作から想像できるところが無く、その他の大規模なアクションシーンがどう配置されているかは正に「本編を見てのお楽しみ」でした。

とにかくファーストシーン(ガンバレル始まらない)からたいへん驚きました。イギリスやアメリカのプレミア上映では、どよめきとかが起きたのでは無いでしょうか?今回の007は「ボンド・スタイル」が確立する前のボンドなので、見ていて戸惑うシーンの連続でありました。主題歌のタイトルバックも大胆に変わり、ジョン・バリーが音楽担当したブルース・リー映画「死亡遊戯(1978年)」に少し似ているような(?)印象でした。主題歌の後のアクションシーンからして、ボンドの行動は「優雅」というより「がむしゃら」、「諜報員」と言うよりはむしろ「猟犬」という言葉がぴったりと当てはまると思います。他人の迷惑顧みずってのは、過去の作品で色々と見てきました
が、「周囲は気づかずとも、無関係な人間多数の公衆の面前で殺人を犯す」なんてことは、ある意味一線を越えたような気がします。

見終えた後思ったのは、「ブロスナン・ボンドの約10年が壮大な試行錯誤」だったと思えたことです。「ゴールデン・アイ」から始まって、「ダイ・アナザー・デイ」まで毎回新しい要素を見せてくれながらも、一方では過去の作品との繋がりを絶つことが出来ない「あがき」のようなものを感じました。「ゴールデン・アイ」でもメガホンをとったマーティン・キャンベル監督が「この映画はブロスナンではできなかったよ」と言っているのも納得できます。やはり「ボンド役の交代」というのは、ある意味力ずくでイメチェンを観客に納得させる最大の要素なのですね。

また、作品の雰囲気が一番変わったと感じたのは、英国諜報部のスタッフの描き方です。これは、映画化作品第一作の「ドクター・ノオ」のときに近く、マネペニー以外の職員たちは劇中無駄口ひとつたたかないからです。おそらくは、同作でアンバサダークラブにボンドを迎えに来る職員や、通信室の職員たちの描写が今回の「カジノ・ロワイヤル」でのそれと非常に近いもの意識した演出なのだと思います。また、ムーア版「ドクター・ノオ」とも言える「死ぬのは奴らだ」でも、Qの出演シーンを無くして作品の雰囲気を意図的に変えていたのかもしれません。Qが珍妙な兵器を披露したり、ボンドにからかわれたりするのはシリーズの名物シーンでしたが、こ
れが007を揶揄(パロディ)した映画でもよく引き合いにされることが多く、作品によってはそのトーンとの相性にも少なからず影響があったと思います。今回は思い切りよく、諜報部スタッフのシーンをたいへん事務的に扱っていますが、次回作からどうなるか注目してゆきたいと考えます。ひとつ難を言えば、冒頭の追っかけシーンの編集のめまぐるしさには目が追いついてゆかず、そんな意味でもボンドが自分の年齢より若返ったんだなあと実感したりしました(笑)。

しかしここまでリニューアルして、あからさまなジョークを無くしているのにもかかわらず、今回の「マイケル君」のカメオ(っていうかちゃんと役者)シーンには個人的に大失笑シーンでした。まだやる気かなぁ^^;
2006年11月17日
丹波&若山 もうひとつの共演
1978年4月3日にTBS系で初放映された「007は二度死ぬ」は、タイガー田中役の丹波哲郎さん、キッシー鈴木役の浜美枝さんが、それぞれご本人の役の吹き替えをされました。残念ながら、本編が2時間以下だったので、放送の時間延長がされず、正味93分程度のカット版でしたが、ファンにはたいへんうれしい内容でした。最近の007映画は、ブロスナン作品以外の地上波の放映がまず無いので、この吹き替え版も久しく放映されていません。来週発売されるDVDも別人による新吹き替え版なので、今後もこのTV放映版がソフト化される可能性は極めて低いと思われます。

しかし「007は二度死ぬ」で、ショーン・コネリーの声をアテた若山弦蔵さんと、丹波哲郎さんが共演した映画があり、DVDも発売されています。それが「宇宙からのメッセージ(深作欣二監督)」で、若山さんはビッグ・モローの声をアテています。劇中、ビッグ・モローと丹波哲郎さんは旧友といううれしい設定ですが、共演している時間が少ないのが惜しいところです。しかしながら、この映画の公開が1978年4月29日なので、「二度死ぬ」のアフレコとも極めて近い時期ですから声質もほとんど同じです。こうやって、同時期にお二人が声の共演をされていたなんていうのは、たいへん珍しいことなので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか?それにしても、予告編で「迫真の音響システム・スペースサウンド4」と銘打っているのに、DVDの収録音声がモノラルのみというのはがっかりします。東映のDVDって、音声にはあまり手を加えてくれないですからね(苦笑)。
2006年09月01日
007 V-laboにようこそ!
007ファンのみなさま、こんにちは!こちらのホームページを 開設した、コネリー・Yと申す者です。よろしくお願いします。
以前から007のホームページを作ってみたいとは思っていたものの、センスが無い上に大した準備もしないまま、本日を迎えてしまいました。人気映画である007シリーズは、映像 ソフトも繰り返し発売され、いままでこの世にいったいいくつ あるか分からないほど存在します。その中のほんの僅かな数かもしれませんが、小生が20数年に渡って集め、研究した成果をこのホームページでご紹介できたらと思っております。掲示板に、ご感想や情報など書き込んでいただけたら幸いです。


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