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「サンダーボール作戦(1964年)」のリメイクとして有名な作品ですが、作品世界の雰囲気はかなり違うので
別物として十分楽しめます。また、「カジノロワイヤル(1967年)」と同じく番外編扱いですが、正統派アクシ ョン巨編となっています。イオンプロの作品と違って、英国情報部はたいへんな資金不足ということで、施設 等がたいへん地味に描かれていて、敵側のスペクターがイオンプロ作品では見るからにギャング然としたキ ャラクター描写だったのが、首領のブロフェルドを始め会議の出席者が普段はまともな社会人を装っていそう な、とりたてて特徴の無い人物で構成されています。ショーン・コネリーのボンド役は「昔取った杵柄」なの で申し分無いのですが、「ジェームズ・ボンドのテーマ」がかからない007映画というものには違和感を感じ ざるを得ません。イオンプロの「オクトパシー」と同年の公開も話題を呼びましたが、その後も映画化権を持 つケビン・マクローリーが再々映画化企画を出す度にイオンプロ側が火消しに回るという場外乱闘が続きま した^^; ![]() ![]()
国内盤ではイオンプロ作品の発売がワーナーなので、同じデザインのジャケットが興味深いです。
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2回目の発売ですが、デジタルサウンド仕様であることと、チャプターが付加されました。画面はテレビサイ
ズのままです。 ![]() ![]()
国内盤のイオンプロ作品のノートリミング版が出揃った頃に、米国でようやく発売されたノートリミング版で
す。国内盤はすでに廃盤となっていたので、多少は需要があったかもしれません。 ![]() ![]()
前年の冬に公開された映画が翌年の2月に発売されるというのは、現在のリリースシフトを考え合わせて
も、非常に稀な最速発売です。VTRテープも「ヘラルド・ポニー」と「東芝映像ソフト」の2社から発売されたこ とも異例と言えます。また、字幕が画面右側に縦に表示され、手書き風の書体であるところも変わっていま す。消費税が施行された頃には廃盤になったようで、DVDが発売されるまでは長らく購入して見ることが出 来ませんでした。
※ジャケット裏に「この作品は、劇場公開版(シネマスコープ)を完全収録したものです」とありますが、実際
に見てみるとビスタサイズ程度にしか見えません。後年発売された北米盤LDやDVDと比較してみたとこ ろ、画面の一部は若干トリミングされているものの、スクイーズ画面に近い縦長の収録であることが分かり ました。ワイドテレビの「オートワイド」機能で引き伸ばせば、シネスコサイズに近い形で見ることが出来るよ うです。 ![]() ![]()
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