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007シリーズの中ではとりわけショーン・コネリー主演の初期3作品の人気は高く、LDのリリース数も日米
合わせると各作品とも10タイトル以上(再発、レンタル盤含む)となっています。この「コネリー・コレクション LD−BOX」は、国内盤ワイドスクリーン(1993発売)と映像のマスターは同じものと思われますが、音声面 に決定的な違いがあります。実はアナログ音声の(R)側に3作品ともMEトラックが収録されているのです。 このことはジャケットやレーベルに一切記載が無く、私も偶然音声トラックの切り替えをしてみて、発見しまし た。また、これら3作品はそれぞれ同内容で単品発売(ML101726、28、27)がされていますが、そちらにも MEトラックについての記載は一切ありません。これは何かのミスなのか、事故なのか全く分かりませんが、 DVDが発売された現在でもこれらのLDはたいへん貴重な存在だと言えるでしょう。MEトラック音声にして再 生すれば、主役のショーン・コネリーの口パクに合わせて「ボンド、ジェームス・ボンド・・・」なんてことも出来 てしまうのです!(^^)! ![]() ![]()
MEトラックの一部は、完成作品とBGMが違うようで、まだまだ研究の余地がありそうです。
MEトラックというと、先に発売されたクライテリオンのCAV2枚組盤を思い出しますが、何故か「ロシアより愛
をこめて」だけは未収録なので、こちらのLDは特に貴重となります。
主題歌部分だけが何故かステレオ収録(レコードバージョン?)という点が、面白いです。
COLLECTIONTと同じく、映像マスターは既発売単品と同じと思われますが、残念ながらアナログ音声
(R)側のME音声の収録はありませんでした。しかしながら、こちらのCOLLECTIONUは単品LDと比べる と、三つの特徴があります。
一つめの特徴は、本来ブランクである「サンダーボール作戦」のSIDE3の裏側が「二度死ぬ」のSIDE1となっ
ていて、「ダイヤモンドは永遠に」は「二度死ぬ」の後半の裏面がSIDE1になっています。要するに本来は各 作品の単品のディスク枚数は合計5枚であったのですが、BOX版では「サンダーボール作戦」と「ダイヤモ ンドは永遠に」のそれぞれブランクになる面を利用して「二度死ぬ」を収録という、変則的な構成となってい るわけです。そのため、「二度死ぬ」は2時間以内の作品であるにもかかわらず、ディスクのかけかえを行わ ねばならないので、単品に比べてやや見づらくなっています(笑)。
二つめの特徴は、単品との決定的な違いとして、各作品にチャプターが設定されている点です。後年「サン
ダーボール作戦」はデラックス版LD-BOXが発売されて、チャプターがまた別内容で設定されましたが、「二 度死ぬ」と「ダイヤモンドは永遠に」の2作品は、このCOLLECTIONUが日米共に唯一のチャプター付きLD ということになり、異彩を放っていると言えるでしょう。
三つめの特徴は、各作品の予告編は「ダイヤモンドは永遠に」の最終面に本編週終了後3作品続けて収録
されています。こちらもそれぞれチャプターが付けられていて、DVDがなかった時代では利便性は高かった と思います。 ![]() ![]()
チャプター表記というのは、たいてい場面の説明的なタイトルなのですが、このLDにはスタッフの「遊び」が
見受けられます。代表的なのは療養所でのダーバル少佐の遺体すげ替えシーンのチャプター・タイトル名が “INVASION OF THE BODY SWITCHERS”と、SF映画の“INVASION OF THE BODY SNATCHERS”の もじりになっているところです。
北米盤の時間表記はいい加減なものが多いですが、公開版より10分長い2時間7分版の「二度死ぬ」があ
ったら見たいものですね(笑)。
主演者の違いがあるので仕方が無いのですが、6作目の「女王陛下の007」抜きで続けて見るということの
物足りなさと、ボンドが急に太った感じがする点がどうにも・・・^^;
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