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映画業界がDVDの本格的なリリースに取り掛かり始める直前の1995年に、007シリーズLDに驚くようなタ
イトルが出現しました。過去にはクライテリオンから資料映像が豊富なLDがリリースされたことがありました が、今回は権利元であるMGM/UAHOMEVIDEOから新たに制作されたドキュメンタリーを含む貴重な資料 映像が満載なうえに、THXによる鮮やかな発色とクリアな音質が楽しめる高品質バージョンのLDです。その 後、このデラックスバージョンは4作目の「サンダーボール作戦」も発売され、他のショーン・コネリー主演作 の発売も噂されたのですが、2000年発売の「特別編DVD」にLD用に制作されたと思われるコンテンツがシ フトされてしまったようで、実現には至りませんでした。このデラックスバージョンLD-BOXは、DVDの登場と LD衰退の過渡期にあった商品ともいえるのではないでしょうか。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
黄金の裸女がメインのこのジャケットでアピールできるほど、この作品の知名度は高いわけであります。10
00枚を超える静止画集での撮影風景やオフショットは、リモコン操作だけでもたいへんなのですが初めて 見るものばかりでファンにはたいへんうれしいものでした。ここのは画像が無いのですが、ディスクの入って いるスリーブにもこれらの写真が印刷されていて、パッケージ面でもたいへん細かい作りになっています。
ディスクのアナログ音声トラックをフルに使ったコメンタリーや音声特典が目を見張りますが、英語のヒアリン
グが出来ないといけませんね^^; ![]() ![]()
本編がCLVという点に始まって、北米盤から多くの特典コンテンツが省略されている点が残念であります
が、音声解説等の字幕対応に対する問題やアナログトラックに本編音声を収録できなくなってしまうこと、そ して同一の仕様にした場合はこの定価の倍以上になってしまうことが懸念されるなどの諸問題が出てきて しまうわけで致し方ないことは分かるのですが、「フォトギャラリー」くらいは個人的に収録して欲しかったと 思います(SIDE4はブランクですから)。後述のとおり、これら省略された特典は2000年の特別編DVDでも 殆どが収録を見送られたわけで、音声のみの特典に対してはLD-Gで字幕対応を考える余地があったので はないかと考えるのですが、市場でのLD-G機能搭載のプレイヤーが少ないという事情がそこまで踏み込め なかった理由なのでしょう。
デラックス版の特典映像コンテンツは、2000年発売された北米盤特別編DVDに引き継がれたが、国内盤
のDVDには「スタッフ&キャスト解説音声」「ショーン・コネリーインタビュー音声」「ラジオスポット」「フォトギ ャラリー」がオミットされて、同一の商品とは言えないような内容でありました。しかしながら、LD時代とは違 ってインターネット等の情報網によりこれらの内容の違いを知っていたファンは多かったと思われます。ちな みにフォトギャラリーが削られた理由は、北米で発売されたDVDの一部の作品には収録されていないという 不統一なリリースであったからということからなのかもしれません。
2006年に発売された「アルティメット盤」には、ようやくそれらのコンテンツも収録されたわけですが、デラ
ックス版のLD発売から10年を経てようやくフォトギャラリーを見ることができた(内容がすべて同じかどうか は未確認)わけですね。
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